結納の儀、そのすすめ方
大安、先勝、友引は結納に適し、先負、仏滅、三隣亡は適さないといわれています。
しかしこれはあくまでそうした日を選んだ方が良いということであって、あまり神経質にならずに、出席者にとって無理のない日時を選ぶことが大切です。 時間は祝い事の常識として、午前中にすませてしまいます。結納は挙式の三ヵ月位前がよいでしょう 。
結納茶納めの当日
・まず仲人は新郎宅に出向きます
「本日はお日柄もよく、ご両家のご婚約めでたくととのいまして、おめでとうございます。」
・結納品の品々を納め新婦宅に向います
新婦宅の玄関にで「おめでとうございます。」とあいさつをし、「お床を拝借いたします。」と断わって結納茶の飾りつけをします。
「本日はおめでとうございます。○○様からの結納の品々、ここに待参させていただきました。どうぞ幾久しくお納めください。」
・新婦側の答礼
「結構な結納茶の品々、幾久しく受納いたします。先様へよろしくお伝えくださいませ。」
・仲人へは結納茶の受取書(受書、寿納目録)
おみやげの春冠、それにご祝儀の包みを渡します。ご祝儀の金額は車代程度が適当とされています。
博多では、結納茶は女性側に贈るだけで男性側は受けません。「袴料」と称して結納品の三分の一、又は半返しする風習が他県にはありますが、これも博多式にはありません。
結納金の額について
結納金の額は、男性側がサラリーマンの場合ならば、俸給額の三~五ヵ月分が標準だといわれています。しかしこれは、双方の家風、家計、学歴、交際状態などを考慮して決定すべきでしょう。結納金には、指輪、帯、その他の品物の金額は含まれないのが通常です。